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確実に儲かるワイン投資!

現在、日本でも少しずつ広がりを見せているのが「ワイン投資」だ。この言葉を聞いて、投資に詳しい人ならば「問題になったものでは?」と思われるかもしれない。本記事で紹介するのは、問題になったような、ワインのファンドに投資するようなものではない。「信頼できるオークション会社から、確実に値上がりするワインを買い、値上がりしたときに売る」形だ。きちんと保管、管理さえできれば、失敗する理由がない。確実性の高い投資とも言える。ワインの知識がなくても、専門家の助言をもとに値上がりが見込めるものを購入するだけなので、誰でもできる。ワインが好きな人ならばより楽しめる。また、購入すれば自分のものになるので、自身で楽しむこともできる。なお、本記事では、ファンドに投資する形と差別化するために「オークションのワイン投資」とする。

オークションのワイン投資は、簡単に言えば押さえるべきポイントは3つだ。

1.信頼できるオークションを通じて、よいワインを入手する
2.適切に保管し、価値が上がるのを待つ
3.オークションハウスヘ支払った手数料も考慮し購入代金、保管費用よりも高く売る

日本におけるワインオークションの第一人者でもある渡辺順子氏が、ワイン投資とは何かを説明する。「ワインが投資の対象になるのは、ワインが長期間熟成することで価値が上がり、本数は年々減っていくため、希少価値と付加価値が上がる商品だからです。

シャトー・ペトリュス

たとえば1990年産の『シャトー・ペトリュス』というワインは、長期熟成のワインで飲み頃は2050年以降も続きます。『シャトー・ペトリュス』を2050年頃まで持っていれば、1990年に買ったときよりもはるかに高い値段で売れることになります。

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当然その頃には1990年産の『シャトー・ペトリュス』は本数も減っているので、より価値が高まっています。現在、1961年産のボルドーワインをコレクター達が血眼になって探しているのと同じです。もちろんその間の保管料はかかりますが、オークションハウスの倉庫にそのまま保管しておくことは可能です。ワインを飲む習慣は、新興国などそれまでワインを飲まなかった国にも広がっていますから、この先も需要は増え続けることは間違いなく、価値を落とすことはまずないと言えるでしょう。ワインオークションは香港、ニューヨーク、ロンドンなどでよく行われていて、2016年には香港と同時中継のオークションが日本でも開催されました。オークションはクリスティーズ、サザビーズ、アッカー、ザッキーズといったメジャーなオークション会社が開催するものであれば、間違いありません。日本支社のある会社が多いので、そこに申し込みをすれば入札ができるようになります。

オークションへの参加は、4つ方法があります。

①会場に行く
②電話で入札
③上限額を決めて事前に入札
④インターネットを通じてライブで入札

やはり一番オークションの雰囲気を感じることができるのは、会場に行くことです。会場ではオークションハウスが参加者の皆様にワインを振る舞います。実際にオークションに出品されているワインも用意されているので、参加者は高級ワインを飲みながらワインを落札したり、オークション以外にも出会いや会話を楽しんだりしていますね。オークション会場は社交の場にもなっていて、やはりワインが好きな方が多いので、共通の話題もあり、初対面でも盛り上がっています。

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オークションは2日にかけて行われることもあります。参加者はずっと会場にいなくてはいけないわけではありません。どのようなワインが出品されるかはカタログやサイトで発表されますので入札したいワインが出る頃に行きさえすれば入札に参加できます。現地に行かずに参加するならば、もっと簡単ですね。興味のあるワインのときだけパソコンの前に座ったり、事前に伝えておけばオークションスタッフから連絡が入り、電話での入札が可能です。参加者には、オークション開催の2週間ほど前に出品されるワインのカタログが送られます。参加者はそのカタログをもとに、どのワインに入札するかの目星をつけておきましょう。

古いヴィンテージはワインのコンディションが明記されていますが、もっと詳しく情報を入手することも可能ですので、ワインの状態や来歴を考慮し入札額を決めておきましょう。

高値のワインはどのくらいの金額で取引される?

「どのような投資をするかは人それぞれですから、どのワインを買うか、どのくらいの金額を出すかもバラバラです。この仕事をしていると、『世界にはワインにこんなに多くのお金を払う人がいるのか』と驚かされます。2005年にロサンジェルスで行われたオークションで、1945年のムートン・ロスチャイルドが1ケース(12本)30万ドルで落札されました。1ドル100円としても、手数料を含めると3000万円以上です。これは当時の最高落札額でした。

その次のロットで同じワインのマグナム6本が35万ドルを記録し、世界最高落札額をすぐ塗り替えました。チャリティオークションではカリフォルニアワイン1本(6リットル)が50万ドルで落札された事もあります。それは本当に極端に高い例で、インターネットオークションにしろ、会場で行われるライブオークションにしろ、1ケース(12本入り)数万円での購入も可能で、買いやすい価格帯のものもたくさんあります」なお、事前に送られてくるカタログには、それぞれのワインの落札予想価格が書かれている。「だいたいこのくらいで落札されるだろう」という目安だ。その金額をもとに、参加者は入札するかを決める。

出品者とオークションハウスの間で取り決められる「リザーブ価格」が設定されており、その額によっては落札予想価格よりも安く入札することも可能で、落札できれば割安に買えることになる。なお、スポーツの試合に「流れ」があるように、オークションにも「流れ」があるという。入札が盛り上がり、予想金額よりも高い価格で落札されることもあれば、あまり入札が入らず、予想金額を割り込むこともある。そのような流れを読み、人が動かないところでチャンスをつかむのも、慣れたオークション参加者は楽しんでいる。

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なお、オークション自体は非常に速いテンポで行われる。ロット番号と銘柄が読み上げられると、そこから一気に入札が進み、落札者が決まる。「このワインに出せる額はここまで」と事前に決めておかないと、オークション中にじっくり考えているヒマなどない。そうでなくともオークションの最中は落札を目指すライバルとの駆け引きなど、瞬時に判断しなければいけないことはたくさんある。電話での参加は入札したいロット番号が近づくとスタッフから電話が入る。少しの差で落札を逃さないためにも電話での入札は重要だ。インターネットの入札と違い電話の場合は会場にいるスタッフが入札を代行してくれるため、多少は考える猶予も与えてくれる。

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ただ入札するのではなく、オークションの工程を楽しむことができるくらいになるには、少なくない経験が必要だ。本格的に入札していくためには、ある程度場数を踏む必要がある。ただしオークション会場はいいワインが飲み放題のほか、食事もついてくることがほとんどで、落札できなくても会場で空気に触れるだけでも楽しい。

試しに購入してみるのであれば、オークション会社に口座を開設し、スタッフのヘルプを受けながらパドルをあげる醍醐味を味わえる。オークションというと未経験者には敷居が高い印象があるが、オークション会社も多くの商品をたくさんの人に落札してもらいたいため、初心者にもきちんと対応してもらえる。なお、オークションに参加するのは投資家というよりも純粋に高い、価値のあるワインを楽しみたい愛好家や、レストランなど飲食店、ワインの輸入業者などがほとんどだ。投資用か、プロが買うワインか、コレクターかなどにより、入札される金額も変わってくる。落札したならば、オークション会社に一定額の手数料を支払う。手数料の額は落札金額に比例する。要は落札金額が低いものは手数料も低く、高額品は手数料も高くなるということだ。

最後に渡辺氏に、投資用ワインを購入する際押さえたいポイントを聞いた。

「最も重要なのは、木箱(Original Wooden Case )入りで買うことです。バラで12本と木箱に入った状態の12本では、同じものでもそのワインの価値には雲泥の差が生じます。また、昨今価値あるワインはそれを偽造したものが出回っているため、本物であることの証明として箱は重要です。シャトーやドメーヌが作るオリジナルの木箱はヴィンテージの焼印もされていますので、もっとも確実な証拠になります。

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2つ目のポイントはヴィンテージにこだわることです。同じ銘柄のワインでも、ヴィンテージかどうかにより落札予想価格が全く違います。新しい古いも関係ありますが、1年違うだけでも評価も価値も大きく違います。ヴィンテージは、最も重要な要素と言えます。

3つ目は『パーカーポイントで高評価のものを買う』です。パーカーポイントとは、世界で最も有名なワイン評論家のロバート・M・パーカー・Jr.氏によって評価される、100点満点で表すワインの評価法のことです。ワインの価格にとらわれない評価姿勢が、世界中の信頼を集めています。『パーカーポイントが高いものは間違いない』そう考えてください。

4つ目は『大きなボトルを買う』です。ダブルマグナム、インペリアルなどの大きいものは希少性が高いため、コレクターが欲しがる『マストアイテム』です。名だたるコレクター達は値段に関係なく買い求めるので、大きなリターンが見込めます。ただしワインはその国の経済状況に大きく影響されますので売る時期によって変動があります。経済が上向くまで数年待たされることもありますので、余裕を持って投資をしてください」2月にはまた日本でもサテライトオークションが行われる。オークションの様子や、実際にオークションに参加し、金の卵のワインを落札した、となったならば、その後の保管や売却はどうするのか、それについて次回記事で解説する。

情報元:http://media.yucasee.jp/posts/index/15172